毎日使うキッチンは、できるだけ使いやすい間取りにしたいですよね。でも家づくりを検討し始めたばかりだと、キッチンの間取りにはどのようなものがあるのかわからない、という方も多いと思います。
そこで今回は、キッチンの間取りアイデアのおすすめを5つご紹介します。さらに間取りの失敗例や後悔しないためのポイントもご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
キッチンの間取りアイデア5選
では早速、キッチンを使いやすくするアイデアが満載の間取りの実例をご紹介します。
実例①:ダイニングとの行き来が楽な間取り
キッチンを壁に向けてレイアウトした実例です。対面キッチンのように横に回り込まず、直線でダイニングテーブルとの間を行き来できるため、食事の準備や片付けが効率よくできます。またキッチン本体がダイニング側にせり出してこないため、ダイニングスペースを広く使えるメリットもあります。
実例②:料理に集中しやすい間取り
ダイニングの奥の、少し離れた位置にキッチンをレイアウトした実例です。リビングやダイニングから距離があるので、料理に集中しやすい環境になっています。ただし横を向けばリビング・ダイニングを見通せるので、小さなお子様がいても様子を見ながら料理ができます。
実例③:配膳や片付けが楽な間取り
キッチンのすぐとなりに、ダイニングテーブルをレイアウトした実例です。料理ができたらすぐに配膳でき、片付けもお皿などを横に運ぶだけで済む、とても楽な配置です。
また料理をする人と食事をする人が近く、会話もしやすいメリットもあります。お子様がいるお宅なら、ダイニングテーブルでおやつを食べたり宿題をしたりするのを、見守ることもできるでしょう。
実例④:必要なものを取りやすい間取り
キッチンのすぐ横にパントリーをレイアウトした実例です。食材や調味料をすぐに取ることができるため、料理の効率が大きくアップしそうです。パントリーがIHクッキングヒーターのすぐとなりにあるので、鍋やフライパンなどの調理器具を置く場所としても適しています。
実例⑤:多目的スペースのある間取り
キッチンの横に作ったフリースペースにベビーベッドを置いて、お子様の様子を見ながら料理ができるようにした間取りです。お子様が成長したら、書斎や家事スペースなどにすることもできます。キッチンとの間に間仕切りを設けることで、来客時には閉めて目隠しもできます。
注意したいキッチンの間取りの失敗例
キッチンの間取りの失敗例をご紹介します。間取りを考える際に、同じ失敗をしないようご注意ください。
キッチンが丸見えになってしまった
近ごろは、リビング・ダイニングのほうを向きながら料理できる対面キッチンが人気です。しかし、立ち上がり壁のないタイプの対面キッチンは、ワークトップの上が散らかっていると丸見えになってしまいます。キッチンの上が散らかっているときに急な来客があり、慌てた経験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これは、お客様がソファに座ったときにキッチンのほうを向かないような配置を考えると避けられます。間取りを考えるときは、家具の配置も一緒に考えると、さまざまな配慮ができるようになります。
周囲のスペースが狭くなってしまった
キッチンを充実させようとするあまり、ダイニングなど周囲のスペースが狭くなってしまうことがあります。特に注意したいのがアイランドキッチンです。大きなサイズの製品が多いため、その分、ダイニングやリビングのスペースが削られてしまう可能性があります。
また、設置する人が増えているパントリーも、無理に大きく取ると周囲のスペースに影響してしまいます。
キッチン自体は便利になっても、他の場所の使い勝手が悪くなってしまっては、本当に使いやすい間取りとは言えません。間取りを考えるときに、キッチンが広くなりそうな場合は、まわりのスペースに影響しないかをチェックするようにしましょう。
冷蔵庫が奥で使いにくくなってしまった
キッチンの入り口から見て、奥に冷蔵庫を配置したら使いにくかった、という失敗もあります。冷蔵庫が奥にあると、ご家族が飲み物やドレッシングを取りに来たときに、料理中の人とぶつかりやすくなってしまいます。もし刃物を使っていたり、揚げ物をしていたりするときにぶつかると危険です。
また冷蔵庫が奥にあると、食材などの入った荷物を運び込む距離も長くなります。料理の効率が悪くならない範囲で、冷蔵庫をキッチンの入り口付近に配置する間取りも検討してみましょう。
キッチンが暗くなってしまった
キッチンが昼間でも暗い、と後悔する声を聞くことがあります。これは壁に食器棚やパントリーをできるだけ多く付けようとして、窓を作らなかったり小さめにしてしまったりすることによって起きる失敗です。日の光が室内に十分に入らないと暗いばかりか、狭さを感じてしまうことさえあります。
窓がなくても、照明を点ければ明るくできます。しかし電気代がかかるため、昼間から照明を点けることに抵抗を感じる方もいるでしょう。自然の光でキッチンを明るくしたい方は、窓の取り方を注意するようにしましょう。
キッチンの間取りで後悔しないためのポイント
キッチンの間取りで後悔しないためのポイントをご紹介します。新しく作るキッチンが使いにくくならないように、あらかじめ対策をしておきましょう。
ワークトライアングルを考慮する
キッチンの設備の配置を考えるときは、ワークトライアングルを考慮することをおすすめします。ワークトライアングルとは「シンク」「IHクッキングヒーター、またはガスコンロ」「冷蔵庫」の3つの設備を結ぶ三角形の作業動線こと。この三角形が大きすぎると、キッチンでの作業効率が落ちてしまいます。
一般的に3つの設備を結ぶ距離が、以下の範囲に収まっていると無駄な動きが減るといわれています。
・IHやガス〜シンク=120cm〜180cm
・シンク〜冷蔵庫=120cm〜210cm
・冷蔵庫〜コンロ=120cm〜270cm
それぞれの設備が離れていて使いにくいと後悔することにならないように、ワークトライアングルを確認しながら配置を検討するようにしてください。
通路幅を使う人数に合わせる
キッチン本体と食器棚との間の通路幅は、料理をする人数に合わせて調整しましょう。人数に対して通路幅が広すぎたり狭すぎたりすると、使いにくいキッチンになる恐れがあります。
もし1人で料理することが多いなら、通路幅を90cm前後にすると料理中に振り向いてすぐ食器棚に手が届くようになります。一方ご夫婦やお子様となど2人以上でキッチンに立つ場合は、間隔を110〜120cm程度空けると、料理をしている人の後ろを通る際にぶつかりにくくなります。
ただし先ほどのワークトライアングルも含め、キッチン内の最適な配置は使う人の体格などでも変わります。配置で後悔しないようにするには、住宅会社のモデルハウスやメーカーのショールームなどを見学し、実際にキッチンに立って確認することも検討しましょう。
洗濯機までの動線に注意する
料理をしながら洗濯することがある方は、キッチンと洗濯機を結ぶ動線がスムーズになるように間取りを考えてみましょう。この2箇所の行き来がしにくいと、それぞれの家事の効率が悪くなってしまいます。
例えばキッチンと洗濯機をつなぐ廊下をなるべく短くしたり、キッチンから洗濯機がある部屋へ直接出入りできる間取りにしたりすると、効率よくそれぞれの家事をこなせます。間取りで後悔しないためにはその場所のことだけでなく、他の部屋とのつながりも考慮することをおすすめします。
まとめ
キッチンには、さまざまな間取りのアイデアや工夫を取り入れることで、より使いやすいキッチンにできます。さらにキッチン本体や食器棚などのレイアウトも工夫すると、効率よく料理ができるようになるでしょう。
ヤング開発では、使いやすい間取りのキッチンを、モデルハウスの見学時に体感していただくことができます。自分たちにはどんなキッチンの間取りが合うか気になっている方は、ホームページのお申し込みフォームやお電話よりご予約の上、お気軽にモデルハウス見学にお越しください。
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