新築分譲住宅
分譲マンション
中古住宅
賃貸物件
リフォーム
会社案内

スタッフブログ

2024.06.05


家づくりを検討する方なら、幾度か耳にするであろう「エコ住宅」という言葉。
何となくイメージが付くものの、具体的にはどのような家なのかわからない、と感じる方が多いのではないでしょうか。
この記事では、エコ住宅の基準や条件、そのメリットや注意点を解説します。
普及率が高まるZEH住宅や長期優良住宅など、エコ住宅の種類についても紹介。マイホームを検討する方は、ぜひ参考にしてください。


エコ住宅とは



エコ住宅は、断熱性などの住宅性能を高めることで、消費エネルギーを抑えながら快適な室内環境をつくる「人にも環境にもやさしい家」です。
具体的な内容を紹介していきましょう。


エコ住宅ってどんな家?その基準と条件


エコ住宅は、気密性や断熱性、耐震性や耐火性を高めることにより、外環境の影響を受けにくく高耐久になるように作られています。一般的な住宅に比べ冷暖房効率が良く、少ない電力でも家中を快適な温度に整えることが可能です。
光熱費を抑えながら1年中快適に過ごせるため、長期的なコストパフォーマンスに優れ、ヒートショックといった温度差に起因する健康被害のリスクも減らせます。


このエコ住宅、実は明確な定義や基準は存在しません。
ただし、エコ住宅であるかどうかの判断基準のベースとなるものに「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」があります。
この法律の改正により、2025年度以降はすべての新築住宅において「省エネ基準」への適合が義務化されます。
省エネ基準適合のためには、大まかに以下2点の基準を満たすことが必要なため、エコ住宅であるかどうかを判断する際には、これらの基準を超える性能を持つかをチェックするのが有効です。


・断熱等性能等級(断熱等級) 4以上
・一次エネルギー消費量等級(一時エネ等級) 4以上


エコ住宅と省エネ住宅の違いは?



エコ住宅と類似する言葉に「省エネ住宅」や「エコハウス」というものがあります。
エコ住宅はそもそも包括的な意味合いがある言葉のため、どちらも同義に使われるケースがありますが、経済産業省と環境省ではそれぞれの住宅について以下のようにまとめています。


【省エネ住宅(省エネルギー住宅)】
「断熱」「日射遮蔽」「気密」により、以下の内容を実現する家
冬:部屋の中の暖かい空気が逃げず、部屋内や部屋間の室温がほぼ均一。北側の風呂もトイレも寒くなく、結露もしない。
夏:室外からの熱気が入らずに涼しい。小型のエアコンでも良く効き、朝・夕は風通しが良い。



【エコハウス】
地域の気候風土や敷地の条件を十分に活かしながら、自然エネルギーを最大限に活かし、さらに身近に手に入る地域の材料を使うなど、環境に負担をかけない方法で建てられた家。
「断熱」「気密」「日射遮蔽」「日射導入」「蓄熱」「通風」「換気」「自然素材」の8つの環境基本性能が実践され、住まいに必要なエネルギーを最小限に抑えた快適な住宅を指す。



エコ住宅を選ぶメリットと注意点



エコ住宅には多くのメリットがありますが、建築・購入する際にはいくつかの注意点もあります。


エコ住宅のメリット


・温度差の少ない快適な室内環境が実現する
・光熱費を抑えられる
・災害に強い家になる
・家の長寿命化が図れる
・条件により補助金を受け取れる


エコ住宅のメリットは、何といっても快適な住まい環境と低いランニングコストを実現できる点でしょう。
また耐震性や耐久性へも配慮されているため、地震や台風といった災害、シロアリやカビによる腐蝕にも強く、長持ちする住まいが実現します。結果として、大規模改修といったメンテナンスが必要なくなるもの嬉しいポイント。
ZEH(ゼッチ)住宅や長期優良住宅などの認定を受ければ、購入時に補助金を受け取れる可能性もあります。


エコ住宅の注意点



・性能や導入設備によっては建築費用が高くなる
・施工業者により品質にムラが出る


エコ住宅は、断熱材や窓サッシといった建材、太陽光発電システムや蓄電池などの設備の仕様や有無によって費用に大きな差が生じます。家を建てる地域の気候やライフスタイルに合わせて、最適な性能レベルを確保することが大切です。
また、エコ住宅は近年急速に普及が進んでいることもあり、経験不足の施工業者も存在するのが実情です。特殊な仕様のエコ住宅の設計や施工には正しい知識と経験が必要不可欠。さらに認定や補助金申請の手続きは煩雑な内容のものも多いため、豊富な実績を持つ会社に依頼することが、スムーズに家づくりを進めるポイントになります。


エコ住宅の種類



エコ住宅にはいくつか種類があり、それぞれで特化する内容や基準が異なります。


省エネ基準適合住宅


2025年度以降すべての新築住宅に義務化される省エネ基準をクリアした住宅です。
一般的な既存住宅に比べれば高い省エネ性能を持ちますが、今後は家づくりでは最低レベルとなるエコ住宅の水準です。


ZEH住宅



ZEH住宅は、高断熱・高気密の外皮によってエネルギー消費を抑えながら、太陽光発電システムなどの創エネ設備を組み合わせることで、年間の一次エネルギー消費量を概ねゼロにする住宅です。
国の補助金制度などにより普及が拡大し、標準仕様とする住宅会社も増えてきました。


長期優良住宅



長期優良住宅は、省エネ性に加え耐震性や劣化対策、住みやすさやバリアフリー性など、さまざまな要件の達成が求められる国の認定住宅です。
維持管理や保全に関する計画立案も要件に含まれ、適切にメンテナンスを行った場合の期待耐用年数は100年超とされています。
ZEH住宅以上に税制措置や補助金の優遇を手厚く受けられます。


認定低炭素住宅


認定低炭素住宅は、CO2の排出を抑えるための対策に特化した環境配慮型の住宅です。
原則として市街化区域に建てられた住宅が対象で、建築の劣化対策に加え、節水型機器やエネルギー消費を管理するHEMSの導入、住宅と電気自動車間で給電・充電するV2Hの設置などが求められます。


パッシブハウス


「究極のエコハウス」とも呼ばれるパッシブハウスは、自然エネルギーを最大限活用するエコ住宅です。非常に厳しいエネルギー消費基準が設けられ、年間の日射や通風、建物の蓄熱性能といった条件を考慮した厳密な設計が必要なため、実施できる建築士も限られています。


まとめ



エコ住宅は明確な基準や条件がなく、実際の住宅性能もハウスメーカーや工務店によってさまざまです。
エコ住宅の省エネ性能を判断する際には「省エネ基準」を超える性能であるかどうかをチェックしましょう。
また、エコ住宅にはさまざまな住宅タイプがあります。
「光熱費を最小限に抑えたいならZEH住宅」
「次世代まで引き継げる家づくりをしたいなら長期優良住宅」
以上のように、家族の考え方や予算に合わせてエコ住宅のタイプを選ぶことが大切です。また、要件をクリアすれば一軒の家で複数の認定を受けることも可能です。ただし手続きには追加費用がかかるケースが多いため、必要に応じて検討しましょう。


新築住宅35,000戸の実績を持つヤング開発では、全戸ZEH住宅を標準仕様としています。さらに、国内最高レベルの断熱性能を持つ「HEAT20 G2」グレードが標準仕様でセレクト可能です。
デザインも住み心地も妥協なしのエコ住宅なら、ヤング開発にぜひお任せください。

スタッフ at 18.00 PM