新築分譲住宅
分譲マンション
中古住宅
賃貸物件
リフォーム
会社案内

スタッフブログ

2024.06.24


住宅の購入にあたり、断熱性能にこだわりたいという方も多いでしょう。
政府はこれまで段階的に住宅の断熱性・省エネ性に関する法規制を施行し、2025年には高性能住宅(断熱等級4以上)を義務化することを決定しています。その影響もあり、近年の家づくりでは断熱性能が特に注目され、間取りや耐震性などと並び重要な要素として捉えられるようになってきました。
そこで今回は、なぜ国を挙げて対策するほど住宅の断熱性能が重要なのか、あらためてそのメリットや基準をお伝えします。さらに、家づくりで今後目指すべき断熱等級の目安についても解説します。マイホームの購入をご検討の方は、ぜひ参考にしてください。 


快適性だけじゃない!家の断熱性が重要な理由とは?



断熱性能は外部の熱が室内に入らないよう遮断する能力を指し、高性能な断熱材や窓サッシを使用することで、その性能を高めることができます。
「断熱性能が高い家」と聞くと、多くの方は「夏の暑さや冬の寒さの影響を受けにくい快適な家」をイメージするのではないでしょうか。
家の断熱性が影響するのは快適性だけではありません。重大な健康被害から住人を守る役割や、環境負荷の抑制といった効果も期待できます。それぞれ詳しく解説します。


健康被害から家族を守る



家の断熱性能を高めることで、主に以下2つの健康被害のリスクを大きく減らすことができます。
・ヒートショック
・アレルギーや喘息


急激な温度差が血圧を激しく変動させるヒートショックは、特に冬場に発生することが多く、毎年交通事故を大きく超える死亡者数が発表されています。
また、断熱性の低い家では外気に接する部分と室内温度との差が大きく、結露が発生しやすい環境になります。湿った空気や結露はカビを発生させ、深刻なアレルギーや喘息につながることも少なくありません。
ちなみにWHO(世界保健機関)では、住まいの断熱性が高いと呼吸器系疾患や心血管疾患、風邪やインフルエンザのリスクを低下させるとして、冬季における室温18℃以上を「強く勧告」しています。



消費エネルギーを抑える



外気温の影響を受けにくい高断熱の家とは、すなわち室内の温度を外に逃しにくい家です。
断熱性が高ければ高いほど冷暖房効率が上がり、少ない電力消費でも快適な温度を保ちやすくなります。また、高断熱化による省エネの促進は政府が一番に目的とする内容であり、その実現のためにあらゆる法整備や補助金事業を施行してきました。
省エネ化の実現は、住人にとっては光熱費の大幅な節約が叶い、地球規模で見ればCO2排出を減らし環境負荷を抑えるメリットがあります。


室内の温度差を減らす



戸建て住宅で暮らしたことがある方なら、冬の浴室で震えるような寒さを感じたり、夏に1階から2階に上がったときにムワッとした暑さを感じたりなど、不快な温度差を経験した方も多いのではないでしょうか。
高断熱の家では、室内の温度差を減らし一定に保つ効果が期待できます。地域や断熱性能にもよりますが、1台のエアコンで家中を快適な温度に保つことも可能です。寒さや暑さが厳しい季節でも、家の中での動きがスムーズになり稼働性も増すでしょう。
さらに、上下間の温度差も少なくなるため、足元からくる底冷えも感じにくくなります。


断熱性能を表す基準値



断熱性能を決定する要素に「UA値」という基準値があります。
この基準値は、住宅の外皮(天井・外壁・床・窓など)性能を表す指標です。家の断熱性能を表すときに必ず用いられるため、概要を把握しておくと良いでしょう。


熱の逃げにくさを示す「UA(ユー・エー)値」

UA値は「外皮平均熱貫流率」のことで、住宅内外の熱の出入りのしやすさを示します。
外皮を伝って室内から逃げる熱の量を、外皮面積で割ることで算出するため、UA値が小さいほど熱が逃げにくく、断熱性能が高いことを示します。


家の断熱性能は「断熱等級」でチェック!



住まいの断熱性能は、住宅1軒ごとに判定された「断熱等級」により確認できます。
断熱性能の判断基準となる等級について、解説していきます。


断熱等級とは



断熱等級は正しい名称を「断熱等性能等級」といい、2000年に施行された品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)で定められた、住宅の断熱性能を示す等級です。
断熱等級は、等級数が大きいほど断熱性能が高いことを意味します。当初は等級4が最高でしたが、2022年に等級5~7が新設されました。
なお、2025年度以降の新築住宅は等級4以上、2030年度以降では等級5以上の義務化が決定しています。ただし義務化の施行に先立ち、【フラット35】や住宅ローン減税では、断熱等級4以上やエネルギー消費基準のクリアが利用条件となっています。断熱等級4は、すでに新築住宅でのスタンダードレベルと言えるでしょう。


目指すべきは断熱等級5以上



2025年度以降は断熱等級4以上が義務化されるため、家を建てる際はこの水準であれば良いのかといえばそうではありません。まもなく等級4は家づくりにおける最低レベルの断熱性能になり、さらに2030年には等級5が最低基準となります。
何十年と住まい続けるならば、少なくとも数年後に予定される最低基準は超えるべきです。等級5は、省エネ住宅で言うところのZEH住宅や長期優良住宅に並ぶ断熱性能です。
ただし、住まいの快適性や省エネ性をしっかりと実感したいのであれば、等級6以上相当の「HEAT20 G2」グレードを目指すことをおすすめします。


▼「HEAT20 G2」グレードについて、詳しくはこちら▼


まとめ



今後は新築住宅において一定の断熱基準クリアが必須となることもあり、家の断熱性能への注目度はさらに高まっていくでしょう。
断熱性の高い住まいは、快適性や省エネ性がアップし、住む人の健康や地球環境を守ります。
法制度により段階的に高性能レベルが追加されてきた断熱等級ですが、今後の家づくりでは2030年に義務化が予定されている等級5を超える性能を確保することがおすすめです。
また、断熱性能強化が急ピッチで進められている今、住宅会社によって省エネ住宅に対する理解度や施工精度にムラがあるのが現状です。断熱性にこだわってマイホームの購入を検討するならば、省エネ住宅に関する実績が豊富な住宅会社を選びましょう。


兵庫において家づくりを手掛けるヤング開発は、ZEHビルダーとして先駆け高断熱住宅の施工を数多く行ってきました。現在提供する住宅では、すべてZEH仕様を無料標準としています。さらに選べる標準仕様として、断熱等級6に相当する性能の「HEAT20 G2」グレードを設定!
1年中快適に過ごせる高断熱住宅なら、ヤング開発にぜひお任せください。


▼ヤング開発の「HEAT20 G2」グレードについてはこちら▼

スタッフ at 18.00 PM