新築分譲住宅
分譲マンション
中古住宅
賃貸物件
リフォーム
会社案内

スタッフブログ

2024.09.30


「新しい家ではとにかく収納スペースを増やしたい」
収納計画について、こんな風に考える方は少なくないでしょう。
しかし、入念な計画なしに収納量を増やしても、使い勝手が悪く、結局ムダなスペースになってしまう恐れが。本当に片付けやすい収納を実現するためには、生活スタイルに合った間取りの工夫が欠かせません。


今回は「片付けが苦手」「忙しくて掃除に手が回らない」といった方でも、すっきり片付く間取りのアイデアを実例付きでご紹介!さらに、使い勝手を向上させるための計画ポイントをあわせてお伝えします。ぜひ参考にしてください。


家づくりで確保すべき収納スペースはどのくらい?



収納量の目安は「収納率」で算出

使いやすさを重視して計画すべき収納スペースですが、あとで足りなくなることのないように最低限の広さは確保しておきたいところ。
住宅の理想的な収納スペースの広さは「収納率」を用いて算出できます。家の延べ床面積に以下の割合をかけることで、おおよその目安を知ることができます。


【理想的な収納率】
一戸建て:13%程度
マンション:8~10%


例えば、延べ床面積100㎡の一戸建てで収納率13%とした場合、収納の総面積は13㎡(約8.4帖)。この場合では、1帖のクローゼットが3カ所、2帖のウォークインクローゼット・ファミリークローゼットがそれぞれ1カ所、1帖のシューズクロークが1カ所、0.4帖のパントリーが1カ所つくれます。
家族の人数や荷物量にもよりますが、少なくとも10%以上は確保しておくと良いでしょう。収納は多すぎても他の部屋を狭くしたり不要なものを溜めやすくなったりするため、ちょうど良い量を計画することが重要です。


【実例付き】収納の間取りアイデア


ここからは、片付けやすくいつでもきれいな空間が保てる収納の間取りアイデアについて、具体的な実例を取り上げながら紹介します。


シューズクローク



玄関に大きなシューズクロークを設置することで、靴や傘、アウトドア用品など、外で使うアイテムをまとめて収納できます。
シューズクロークは玄関の延長として設けることが多く、汚れやすい物を他の部屋に持ち込まずに済むため、家全体を清潔に保ちやすくなります。また、家族全員の靴が一目で確認できるので、朝の準備もスムーズです。


扉付きのウォークスルータイプにすれば、家族が脱いだ靴や荷物を簡単に隠せ、いつでもお客様を迎えやすい玄関が実現しますよ。


ファミリークローゼット



家族全員の衣類やバッグを一カ所にまとめられるファミリークローゼットは、各部屋に大きなクローゼットを設けるよりも面積効率が良く、洗濯物を片付ける手間が少なくなるといったメリットがあります。
洗面室近くにファミリークローゼットを設ければ、洗濯・乾燥・畳み・収納の動作がまとめて行えます。玄関やLDK近くに設けて、外出着や日用品、掃除用具などをすぐにしまえる場所として活用するのもおすすめです。


ファミリークローゼットの広さは、収納する物の量やサイズに合わせて設計し、季節ごとの入れ替えが楽にできるように工夫すると良いでしょう。


パントリー



パントリーを設ければ、物が多く散らかりやすいキッチンまわりがすっきり整いやすくなります。特に、家族が多い方や、大量に買い置きする方にはおすすめの収納スペースです。
食材のストックや保存食、重い飲料や調理家電などをまとめて整理して収納できるので、何をどこにしまったかが一目でチェックでき、整理整頓が苦手な方でも管理しやすい収納といえるでしょう。


パントリーには、可動式の棚や引き出しを設置し、収納する物の種類やサイズに合わせて調整できるようにすることで、さらに使いやすさが向上します。


階段下収納



階段下のスペースはデッドスペースになりがちですが、コンパクトな住宅でも収納スペースを確保できる活用しやすい場所です。
奥行きを深く取れるケースも多いため、掃除道具や工具、防災用品やアウトドア用品など、ボリュームがあるものもすっきり収まります。



中が暗く見えづらい場合はライトを、ハンディ掃除機やロボット掃除機の充電器などを設置する場合はコンセントを設置すると、さらに便利に使えるでしょう。
高さに余裕があれば、棚と合わせカウンターを設け、ワークスペースとして活用することも可能です。


洗面室リネン棚



洗面室は洗濯用品や水まわりアイテムが多い半面、収納スペースが少ないケースが多いもの。リネン棚を設置することで、タオルや洗剤、掃除用品などの収納が一カ所にまとまり、取り出しやすく片付けやすいスペースになります。
「洗面室の広さに余裕がない」という場合でも、薄型の壁面収納や壁埋め込みタイプの棚にすることで、十分な大きさのリネン棚を設置することができるでしょう。


扉のないオープンタイプは収納量を最大限に確保できますが、扉付きであればホコリや湿気から収納物を守ることができます。リネン棚の仕様や高さを工夫することで、家族全員が使いやすい収納スペースをつくりましょう。


ロフト(小屋裏収納)



限られた床面積を有効活用するために、ロフトを設けることも一つのアイデアです。
ロフトは家全体の空間を効率的に使えるメリットがあり、他の居室の面積を圧迫せず収納を設けられます。
使用頻度が少ない物や季節物の収納に最適ですが、気温が上がりやすいため熱変化に弱いものやデリケートな素材の物は置かないよう注意が必要です。照明や換気設備を整え、使いやすさにも配慮しましょう。


使い勝手の良い収納の計画ポイント



収納の間取りを考える際には、ただ収納スペースを確保するだけではなく、使い勝手を意識しなければその良さを活かせません。ここでは、収納計画を進める上で大切なポイントをご紹介します。


生活・家事動線に配慮する

収納スペースを設ける場所は、日常の生活動線や家事動線を考慮して配置すると、便利で片付けやすい収納になります。
料理と洗濯の家事動線をつなげてファミリークロ―ゼットやパントリーの位置を考えたり、帰宅後の動線に沿ってシューズクロークの広さや棚の仕様を考えたりすれば、ムダな動きをすることなく整理整頓が自然に行えるようになるでしょう。
家事をメインで行う人だけでなく、家族全員が使いやすいように設計することが大切なポイントです。


収納量に余裕を持たせる

収納スペースは必要な収納量を確保するだけでなく、少し余裕を持たせた広さを計画することが大切です。物が増えることを考慮して予備のスペースを設けておくことで、後から収納場所に困ることを防げます。
出産や子供の成長、両親との同居など、将来的に家族が増える予定のある家庭はなおさら考慮が必要です。
また、新居へ移る前には現状の荷物を思い切って断捨離することも重要です。貴重なマイホームを占領する「タンスの肥やし」とならないよう、本当に必要なものだけを持ち込みましょう。


まとめ|使いやすい収納のある間取りで快適な新生活を!



収納下手でも片付けがしやすい間取りを実現するためには、生活スタイルに合わせた収納スペースの確保と、使いやすさを重視したプランニングが鍵となります。
最低でも延べ床面積の10%程度は確保した上で、本記事で紹介した実例やポイントを参考に、収納が苦手な方でも快適に過ごせる間取りを検討してみましょう。
収納スペースはただの「物をしまう場所」ではなく、生活の質を高める重要な要素であることを忘れずに、しっかりと計画を立ててください。


新築住宅35,000戸の実績を持つヤング開発では、あらゆる経験やノウハウをもとに、お客様の理想やライフスタイルに応じた魅力的なマイホームをご提案します。
収納計画や間取りにこだわった家づくりなら、ぜひヤング開発にお任せください!

スタッフ at 18.00 PM