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2025.03.24
ウォークスルータイプの玄関土間収納


玄関は家の顔であり、家族やお客様を迎える大切な空間です。第一印象を決める重要な場所だからこそ、常に清潔で整頓された状態を保ちたいですよね。
そこで役立つのが「土間収納」です。玄関を使いやすくすっきりと見せられる土間収納は、特に荷物が多いファミリー世帯や、アウトドアを趣味とする方を中心に、近年人気が高まっています。


この記事では、土間収納のメリット・デメリット、おしゃれな間取りの実例、失敗しないためのポイントについて詳しく解説します。
「おしゃれで機能的な玄関をつくりたい」と考えている方は、ぜひ参考にしてください。


玄関の土間収納とは?


アーチ壁が印象的な玄関土間収納


土間収納とは、玄関の一部に設けられた「土間スペース」を活用した収納エリアのことを指します。土間とは、滑りにくく汚れが目立ちにくいコンクリートやタイルなどの素材で仕上げられた床部分のことを意味し、靴のままでも出入りできるのが大きな特徴です。


アウトドア用品、スポーツ用品、雨具などの外で使う物や濡れた物などを気兼ねなくしまえるスペースとして便利に活用できます。また、配置や動線にもこだわれば、生活感を抑えてすっきりとした玄関にできます。


土間収納の種類・間取りタイプ

土間収納は、大きく分けて「オープンタイプ」「クローゼットタイプ」「ウォークインタイプ」「ウォークスルータイプ」の4つのタイプに分類できます。それぞれのタイプの特徴を理解し、ライフスタイルや収納物に合わせて最適なタイプを選びましょう。


タイプ特徴メリット
オープンタイプ棚のみ設置した扉や仕切りのないタイプ・省スペース・低コストで設置できる
クローゼットタイプ  クローゼットのような扉の付いたタイプ・省スペースで設置できる ・収納物を隠せるため玄関をすっきり見せられる
ウォークインタイプ出入り口が1か所ある個室のようなタイプ・最大で3面の壁に収納棚などを設置できるため、より多くのものを収納できる
ウォークスルータイプ出入り口が2か所あり、通り抜けができるタイプ・通り抜けながら収納できる ・玄関と室内をつなぐ動線としても利用できる


土間収納に必要な広さは?

土間収納の広さは、収納したいものや家族構成、ライフスタイルによって異なります。
例えば、靴や傘、遊び道具、ベビーカーなど日常的に使うものを収納するのであれば、1畳~1畳半程度のスペースでも十分です。
一方、自転車やゴルフバッグ、キャンプ用品、スキー板、スノーボードなどの大きなものや重いものを収納したい場合は、より広めのスペースを確保する必要があります。


何をどれくらいしまいたいのかを具体的にイメージすることで、土間収納の広さを決めやすくなります。
ただし、間取り全体とのバランスを考慮することも忘れずに。土間収納を広くとりすぎると居室スペースを圧迫してしまうからです。


限られたスペースでも、棚やフック、収納ボックスなどを活用して、収納力を高めることができます。その方法は、後ほど詳しく解説します。


玄関に土間収納を設けるメリット


玄関土間に置かれた自転車


物をたっぷりと収納できる土間収納ですが、具体的にはどんなメリットがあるのでしょうか。
ここでは、土間収納を検討するにあたって知っておきたいメリットを紹介します。


汚れを気にせず収納できる

土間収納は靴のまま出入りできる空間のため、濡れた物や汚れた物を気兼ねなく置けます。
例えば、雨の日に使った傘や濡れたレインコート、アウトドア用品、泥が付いた靴などを収納するのに最適です。ゴミの一時置き場や、土付き野菜の保管場所としても重宝するでしょう。


土間部分はコンクリートやタイル仕上げのため、水や汚れに強く、掃除も簡単に済みます。また、家の中に汚れたアイテムを持ち込まずに済むため、室内全体も清潔に保てます。
特にアウトドアを趣味とする方や、ペットを飼っている家庭では、汚れ物を気にせず収納できる点が大きなメリットとなるでしょう。


玄関をすっきり見せられる

土間収納を設ければ、通路となる玄関部分に物が散乱するのを防ぎ、すっきりとした空間を保てます。
特に、クローゼットタイプや、出入り口にドアのあるウォークインタイプ、ウォークスルータイプを選べば、収納物が外から見えにくいので玄関が整った印象になるでしょう。散らかった靴もドアを閉めるだけで隠すことができます。
生活感を抑えつつ清潔感のある玄関を保てれば、来客時の第一印象もよくなります。


家の中が散らかりにくくなる

玄関に土間収納を設けると、帰宅時に玄関でスムーズに片付けができるようになります。
つまり、土間収納があれば、泥や砂で汚れた物や花粉が付いた物などを家の中に持ち込む必要がなくなり、家の中が散らからないというわけです。


また、季節用品や防災グッズなど、普段使わない物を土間収納にまとめて収納しておけば、家の中の収納スペースを圧迫せずに済みます。
外で使用したものやアウターなどを、帰宅後すぐに土間収納に片付けする習慣ができれば、玄関やリビングに物が散らかるのを防ぎ、すっきりとした空間を維持できます。


屋外で使う物の劣化や盗難を防げる

屋外に物を置きっぱなしにすると、紫外線や風雨にさらされて劣化したり、盗まれたりする心配がありますが、土間収納があれば、屋外で使う物を安全に保管できます。
お子様を乗せるベビーカー、愛用のロードバイク、錆びる可能性がある工具など、「外に置いておくのは心配、だけど室内に持ち込みたくない」といったアイテムの保管に、土間収納はぴったりです。


玄関土間収納のデメリットと注意点


DEMERITと書かれた積み木ブロック


土間収納にはメリットだけでなく、デメリットもあります。理想的な土間収納を計画するには、あらかじめデメリットについても知っておきましょう。


居室スペースを圧迫する可能性がある

土間収納を設けるには、一定のスペースが必要です。日常的に使う物を収納するだけであれば1畳程度の広さでも設置できますが、収納量や用途によってはさらに広いスペースが必要となる場合があります。そのため、玄関や居室などの他のスペースが圧迫されてしまう可能性があります。


特に、ウォークスルーやウォークインタイプの土間収納を希望する場合は、2〜3畳の広さを確保する必要があるため、間取り全体を工夫する必要があります。


建築コストがかかる

土間収納の設置には、当然ながら建築費がかかります。収納棚や扉などの材料費や設備費が追加になることはもちろん、他の間取りを削らずに延べ床面積を広げる場合は、建築費が大幅に増加する可能性があります。


そのため、土間収納の設置を検討する際には、住宅会社に概算費用を確認し、予算とのバランスを考慮することが大切です。


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湿気・ニオイがこもりやすい

土間収納は湿気やニオイがこもりやすいのが難点です。玄関は外気に近いため、濡れた傘や靴などが湿気やニオイの原因に。特に、扉付きのクローゼットタイプや奥の深いウォークインタイプは通気が悪く、カビが発生しやすい環境です。


換気・湿気対策としては、換気口の設置や、調湿効果のある機能性建材の使用が効果的です。小窓やスリット窓で自然換気を促すのもよいでしょう。手軽な方法としては、サーキュレーターや除湿機の設置もおすすめです。
また、住宅の気密性・断熱性が低いと、土間収納に結露が発生しやすくなります。快適な室内環境のためには、住宅性能も重要な要素です。


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おしゃれで使いやすい土間収納の間取り事例5選


理想の土間収納を実現するには、さまざまな間取り事例をチェックしておきたいものです。ここでは、タイプ別の特徴を踏まえ、おしゃれで使いやすい土間収納の間取り事例を5つ紹介します。


事例①:省スペースでも設置可能なオープンタイプ


オープンタイプの土間収納


玄関の壁一面に可動棚を設置したオープンタイプの土間収納です。扉や仕切りがないため、省スペースながらも開放感のある収納スペースとなっています。
こちらの事例ではハンガーパイプを設置し、コートや上着を掛けられるように工夫しました。外出時の準備、帰宅時の片付けもスムーズに行えます。扉を開閉する手間がなくアイテムを出し入れできる点は、オープンタイプの大きなメリットです。


事例②:玄関がすっきり片付くクローゼットタイプ


クローゼットタイプの土間収納


玄関の壁一面に設置したクローゼットタイプの事例です。床から天井までの高さを活かして、たっぷりの収納量を確保しました。自由に高さが変えられる可動式の棚板を採用しているため、ブーツなど高さのある靴もぴったりと収まります。 
長靴や外遊びのアイテムなどは、一番下の土間部分に収納すれば水濡れや泥汚れなども気にならず、扉を閉めればすっきり見せられます。


事例③:収納量たっぷりのウォークインタイプ


ウォークインタイプの土間収納


奥行きのある収納力たっぷりのウォークインタイプ。こちらの事例では、天井までの高さを目一杯活かした可動棚に加え、コートやアウターなどを掛けられるハンガーパイプを設置しました。
汚れなどが付着した上着を玄関に収納しておくことができるため、室内に汚れやホコリ、花粉などを持ち込みにくくなっているのがポイント。花粉症の方に特におすすめしたい間取りです。
小窓を設け、明るさの確保にも配慮しました。


事例④:家族用玄関に最適なウォークスルータイプ


ウォークスルータイプの土間収納


アーチ状の出入り口を設けて遊び心をプラスしたウォークスルータイプの土間収納です。家族用の動線と来客用の動線に分け、家族が普段出入りするほうに土間収納を設けました。これにより。メインの玄関部分が散らかりにくく、いつもすっきりとした状態を保てるようになっています。
帰宅後すぐ、通り抜けしながら靴やカバン、上着などを片付けできる「ただいま動線」を実現しました。整理整頓の習慣が自然と身に付くうえ、外出に必要なものをまとめて収納することで、朝の支度もスムーズに。リビングや寝室が散らかりにくくなるのもうれしいポイントです。


事例⑤:クローゼットタイプにプラス!手洗いスペース併設タイプ


手洗いスペースを併設したウォークスルータイプの土間収納


クローゼットタイプの土間収納に隣り合わせて手洗いスペースを設けたプランです。帰宅後、靴を片付けてすぐに手洗いすれば、感染症対策にも効果的で、室内に汚れや菌を持ち込む心配がありません。
外出直前に身だしなみを整えたり、お庭での外遊びやガーデニングの際に手洗いしたりする場所としても便利に使えます。帰宅後のうがい手洗いの習慣付けや朝の洗面所の渋滞緩和にも役立ちます。


玄関に土間収納を計画する際のポイント


家づくりのイメージ、小さな家形と図面


ここからは、土間収納を計画する際に知っておきたいポイントを紹介します。


収納する物を決めておく

土間収納を計画する際は、収納する物をあらかじめ決めておきましょう。
収納する予定のアイテムをリストアップし、それぞれのサイズをおおまかに測定しておくと、必要なスペースがわかり、具体的な間取りや広さをイメージしやすくなります。頻繁に使用する物とそれ以外の物に分類し、出し入れに必要なスペースも考慮した収納計画を立てましょう。
具体的な収納物や使い勝手を考えて計画することで、無駄なく活用できる土間収納ができます。


動線を意識した配置にする

土間収納を計画する際は、生活動線を意識した配置が重要です。
外出や帰宅時にスムーズに物の出し入れができるよう、頻繁に使う物(靴やカバン、傘など)の収納スペースは取り出しやすい場所に配置しましょう。


特に家族が多い場合は、誰の物か迷わず収納物を取り出せるよう、個人専用のスペースを設けるのもおすすめ。また、荷物の持ち運びや着替えを効率的に行いたいなら、片付けながら室内へと移動できるウォークスルータイプの土間収納がおすすめです。
設計段階で家族の生活スタイルや習慣を考慮しながら動線計画を行えば、快適で効率的な玄関スペースがつくれるでしょう。


玄関からの見た目を考える

土間収納は、玄関の印象を左右する要素の一つです。
オープンタイプの場合、収納物が丸見えになりがちですが、収納ボックスやカゴを活用し、アイテムを整理整頓することで、雑多な印象を解消できます。また、デザインやカラーに統一感を持たせることで、よりすっきりとした見た目になるでしょう。


ウォークスルータイプやウォークインタイプは、収納力がある反面、生活感が出やすい場合があります。目隠しとして扉やロールスクリーンを設置すれば、玄関を美しく保てます。
土間収納を計画する際は、見た目と機能性のバランスを考慮することが大切です。


収納方法を工夫する

土間収納をより使いやすくするためには、収納方法を工夫しましょう。
収納するものに合わせて高さを調整できる可動棚を設置すると、スペースを無駄なく活用できます。ハンガーパイプがあれば、レインコートや上着を掛けるのに便利。壁掛けフックを活用すれば、バッグや帽子などをすっきりと収納できます。


床材は掃除がしやすいタイルやモルタル仕上げがおすすめです。土や砂が入りやすい土間収納でも簡単にお手入れできます。
これらの工夫を取り入れれば、土間収納を効率的かつ快適な空間にできます。


照明・コンセントを設置する

土間収納を計画する際は、照明とコンセントの設置も検討しましょう。土間収納の広さや奥行きによっては内部が暗く見えづらい場合があります。そのため、必要に応じて照明を設置しましょう。
照明器具の種類は、天井面にすっきり収まるダウンライトがおすすめです。天井付近の物や大きな物を出し入れする際も、器具にぶつける心配がありません。さらに人感センサー付きの照明を採用すれば、両手がふさがっていても自動で点灯し、消し忘れ防止にも役立ちます。


また、玄関付近はコンセントを必要とする場面が意外に多い場所です。例えば、電動自転車や高圧洗浄機、電動工具や芝刈り機などを充電したり、湿気対策用に除湿機やサーキュレーター、靴の乾燥機などを使用したりすることもあるでしょう。
使用する予定のアイテムに合わせ、コンセントの数や位置を検討しましょう。


まとめ|土間収納ですっきり快適な玄関を実現しよう


今回は、玄関の土間収納について解説しました。
土間収納は、家の中と外の中間的な役割を持つ便利な収納スペースです。家族構成や生活スタイルに合わせて計画すれば、使いやすい土間収納ができ、いつでもすっきりとした玄関スペースを保てるでしょう。住宅会社や担当の設計士とじっくり相談しながら、最適なプランを立ててみてくださいね。


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