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2024.05.31


近年、光熱費の高騰や省エネ基準の改正を受け、マイホームを省エネ住宅で建てる人が増えています。
しかし目に見えない住宅の省エネ性能は、その内容やレベルが確認しづらいというのが正直なところ。さらにZEHや長期優良住宅など、省エネ住宅のタイプや違いが分からないという方も多いのではないでしょうか。
この記事は、省エネ住宅かどうかを確認する方法やその基準、省エネ住宅の種類を解説します。
マイホームの購入を考えている方にとっては非常に大切な情報です。しっかりとチェックしておきましょう。


省エネ住宅かどうかを確認する方法



省エネ住宅は、家庭でのエネルギー消費を抑える工夫がされた住宅のことです。具体的には、国が定める省エネ基準を満たす住宅が省エネ住宅と定義されます。
2025年度以降は、一定の省エネ水準を満たすことが要件となる「省エネ基準適合住宅」が義務化されるため、新築される住宅は原則省エネ住宅ということになります。
しかし、省エネ基準適合住宅は今後の基本性能となるレベルの省エネ住宅。より性能の高い省エネ住宅を求める場合や、省エネ性能以外の性能を細かく知りたいという場合には、以下二つの制度を利用することがおすすめです。


・住宅性能評価書
・BELS評価書


ちなみにヤング開発では、全戸が高性能の省エネ住宅のため、マイホームを安心してお選びいただけます。さらに、国の省エネ基準を大きく超える「HEAT20 G2」グレードが標準仕様で選択可能。業界の一歩先を行く省エネ住宅を提供します。


住宅性能評価書


住宅の省エネ性能は、断熱性を示すUA値などを参考に調べることができますが、さらに簡単にチェックする方法として「住宅性能評価書」が挙げられます。
住宅性能評価書は、完成した家に対し第三者評価機関が性能を評価するもので、耐震性や劣化対策など、あらゆる項目が総合的に判断されます。
省エネ性能をチェックする場合は「温熱環境・エネルギー消費量」の項目を確認しましょう。同項目内の「断熱等性能等級」と「エネルギー消費量等級」それぞれの等級を見ることで、どの程度の省エネ性能を持つのかが把握できます。


BELS評価書



BELS(ベルス)は、一般社団法人 住宅性能評価・表示協会が運営する、住宅の省エネ性能(燃費)を評価する制度のことです。
新築住宅だけでなく、中古住宅や建物の一部も対象になる点が特徴です。
評価書では5段階の★の数で住宅の省エネ性能を表示するため、ひと目で省エネレベルを判断できます。さらに「消費エネルギー削減量」「基準に対する建物のレベル」「一次エネルギー消費量基準と外皮基準への適合可否」の内容が1枚の評価書に記載され、省エネ性能を視覚的に判断できる工夫がされています。


省エネ住宅の基準とは?



省エネ住宅を簡単に判断する方法をお伝えしましたが、ここからは具体的な基準を解説します。
住宅の省エネ性能については二つの基準を用いて計算・評価します。それぞれ紹介していきましょう。


外壁や窓などの外皮性能における基準



この基準は、住宅の外壁や窓などの「外皮」にどれだけ断熱性能があるかを評価するものです。
住宅の外皮性能は「UA(ユーエー)値」と「ηAC(イータエーシー)値」により構成され、いずれも地域区分別に規定される基準値以下になることが必要です。


・UA値(外皮平均熱貫流率):室内外の熱の出入りの指標で、値が小さいほど断熱性能が高いことを表す。
・ηAC値(冷房期の平均日射熱取得率):太陽日射の室内への入りやすさの指標で、値が小さいほどに遮蔽性能が高いことを表す。


設備機器の一次エネルギー消費量における基準



一次エネルギー消費量とは、冷暖房や換気、照明や給湯、太陽光発電システムなどに使用するエネルギー消費総量を指します。
この基準では、想定値として算定した設計一次エネルギー消費量が、標準仕様(平成28年基準相当の外皮と標準的な設備)で算定した基準一次エネルギー消費量以下となることが求められます。
一次エネルギー消費性能は「BEI値」で表され、国の省エネ基準では1.0以下であることが要件です。


兵庫県における省エネ住宅の基準とは?


建築物省エネ法では、全国を8地区に分けそれぞれの気候に応じた基準を設けています。寒冷な地域ほど厳しい基準に、温暖な地域ほど比較的緩い基準が設定されています。
兵庫県が区分されるのは主に5・6地域、一部が4地域です。
5・6地域では、断熱性能を示す「基準UA値」は0.87、日射遮蔽性能を示す「基準ηAC値」は2.8~3.0が基準です。
つまり兵庫県の主なエリアにおいては、UA値0.87以下、ηAC値2.8~3.0以下の住宅を「省エネ住宅」と呼ぶことができます。



省エネ住宅の種類



省エネ住宅には数々の種類があり、住宅タイプによって省エネレベルや特化する内容が変わります。
主な省エネ住宅の種類を紹介していきましょう。


省エネ基準適合住宅


2025年4月以降に義務化が予定されている、国の省エネ基準を満たす住宅です。
高断熱性や省エネ性が特徴の省エネ基準適合住宅ですが、今後の新築住宅においては必須の性能レベルとなります。これからの住宅においてスタンダードとなる省エネ性能を持つ住宅となります。


ZEH水準住宅



ZEH(ゼッチ)とは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称。
ZEH住宅は、高断熱・高気密化によりエネルギー消費を抑えながら、太陽光発電などの創エネ設備を組み合わせることで、年間の一次エネルギー消費量を概ねゼロにする住宅です。
家を建てる地域や建築条件により「Nearly ZEH」や「ZEH+」などの区分が設けられています。


長期優良住宅


長期優良住宅は、省エネ性能だけでなく耐震性や劣化対策、住みやすさやバリアフリー性など、さまざまな点に配慮が求められる国の認定住宅です。
維持管理や保全計画の設定なども基準に含まれるため、メンテナンス性にも優れた住宅になります。


認定低炭素住宅



認定低炭素住宅は、CO2の排出を抑えるための対策に特化した環境配慮型の住宅です。
「都市の低炭素化の促進に関する法律(エコまち法)」において制定され、市街化区域内の住宅が対象となります。
建築の省エネ・劣化対策に加え、エネルギー消費を管理するHEMSの導入や節水型機器の採用、住宅と電気自動車間で給電・充電ができるV2H(Vehicle to Home)の設置などが求められます。


スマートハウス



スマートハウスとは、太陽光発電などにより住宅内でエネルギー供給・蓄電を行い、IT技術によってエネルギーを見える化・最適化する省エネ住宅のことです。
導入される設備は、エネルギー消費を管理するHEMS、太陽光発電システム、リチウムイオン蓄電池システム、高効率電気給湯機、省エネ家電などが挙げられます。


まとめ



省エネ住宅かどうかを判断する方法や基準、省エネ住宅の主な種類について解説しました。
近年の急速な需要拡大に伴い、高い省エネ性能を持つ住宅を標準仕様としているハウスメーカーや工務店も増えています。しかし、もはや「省エネ基準適合」レベルの住宅では省エネ性能が高いとは言えない時代になりつつあります。
国の定める基準をはるかに超える性能を持つ省エネ住宅でなければ、住み心地の良さや光熱費削減の効果を強く実感することはできません。
兵庫エリアで家づくりを手掛けるヤング開発では、ZEHや長期優良住宅を上回る断熱性能を持つ「HEAT20 G2」グレードが標準仕様で選べます。
省エネ効果の高いマイホームを得たいとお考えの方は、ヤング開発までお気軽にお問い合わせください。

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