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2024.05.28

こんにちは、ヤング開発です。


近年は過去最低水準で推移してきた住宅ローンの金利ですが、今年3月に開かれた金融政策決定会合での「マイナス金利政策」解除の決定により、大きな変化の兆しを見せています。
日銀の政策転換により、預金の金利が上がるプラスの面がある一方、住宅ローン金利の上昇というマイナス面も見込まれます。
今後の住宅ローン金利は一体どのように変わっていくのでしょうか。



今回は、マイホーム購入を検討している方に向け、2024年現在で予想される住宅ローン金利の動向を解説します。


●変動金利はゆるやかに上昇



民間の住宅ローン利用者のうち7割以上が選んでいる変動金利は、一般的に金融機関が優良企業向けに短期融資する際の金利「短期プライムレート(短プラ)」を基準に決められています。
短プラは日銀の政策金利の影響を大きく受けるものですが、2009年以降1度も変わらない状況が続いていました。
しかし今回、日銀がマイナス金利解除によって政策金利を引き上げたことにより、各金融機関は短プラの見直しを検討、すでに住信SBIネット銀行、イオン銀行は2024年5月に短プラを引き上げると発表しています。
したがって、短期プラに連動する住宅ローンの変動金利も上昇局面にあるのは間違いありません。
ただし、金融機関が新規客獲得に向けた優遇金利をある程度継続していくこと、一般的な変動金利は「5年ルール」によって返済額が一定期間変わらないことを考えれば、その上昇幅はゆるやかになる見込みです。


●固定金利は長期金利に伴い上昇



固定金利は、短期的な景気が反映されやすい長期金利の水準を目安に決定されます。
2023年12月、アメリカの利下げ予想により長期金利が低下傾向となり、アメリカ経済と連動しやすい日本の長期金利も下げ傾向に転じました。
しかし、2024年3月には長期金利をコントロールする金利政策が撤廃され、住宅ローンの固定金利も上昇の兆しを見せています。
実際に、大手銀行5行の5月の住宅ローン金利では、10年固定型で各行がそろって引き上げを発表しています。


●マイホーム購入は早めの検討がおすすめ!



マイナス金利の解除や経済状況の変容を受け、変動金利・固定金利ともに少しずつ上昇していくと予想されます。
住宅購入を検討している方は、まだ超低金利の恩恵を受けられる今のタイミングでの住宅ローン契約がおすすめです。
手元の貯蓄も確保しながら必要な金利タイプを見極め、場合によってはミックスでの借入も選択肢に入れリスク回避しましょう。

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