ZEH住宅は、家で使う一次エネルギー消費量がゼロになると注目を集めていますが、いくらで建てられるか、高額になるのではないかという点が気になる方も多いと思います。
今回はZEH住宅を扱う大手住宅メーカー8社の価格相場と、実際に建てたときの支払いシミュレーションなどをお伝えします。手頃な支払い額でZEH住宅を実現する方法についても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
主要大手住宅メーカーの価格相場
主要な大手住宅メーカー8社の価格相場は、以下の表のようになっています。これは住宅産業新聞の2022年7月12日記事で報道されたもので、ZEH住宅を含めた各社で建てる家全体の相場(坪単価)です。ただし、ZEH住宅は断熱材や設備がグレードアップされ、もう少し高額になる可能性もあるためご注意ください。
会社名 | 坪単価 |
---|---|
三井ホーム | 109.7万円 |
旭化成ホームズ | 107.3万円 |
積水ハウス | 104.3万円 |
住友林業 | 104.0万円 |
大和ハウス工業 | 97.8万円 |
パナソニックホームズ | 93.1万円 |
セキスイハイム | 90.0万円 |
ミサワホーム | 87.1万円 |
三井ホーム
ツーバイフォーやツーバイシックス構造の家を作る三井ホームでは、屋根にオリジナルのダブルシールドパネルを採用して、夏の日差しを遮り、冬は室内の暖房が逃げないようにしています。さらに窓はアルゴンガス入り高遮熱Low-E複層ガラスを使うなどで、ZEH住宅を実現しています。
旭化成ホームズ
ヘーベルハウスでは、外壁に断熱性に優れたALCコンクリートを使い、ネオマフォーム断熱材と組み合わせ断熱性能を高めています。どちらの材料も長い耐用年数を持つため、「ロングライフZEH」と名付け、長く快適な住まいが続くとしています。
積水ハウス
積水ハウスではSAJサッシと呼ぶ、オリジナルの超高断熱アルミ樹脂複合サッシなどの断熱対策で、ZEH住宅を実現しています。しかも高断熱の住まいにしながら、大きな窓が取れることも特徴です。さらにZEH住宅の防災性を高めるため、雨水タンクや蓄電池を推奨しています。
住友林業
ワイドサイズの集成材を用いたBF構法の住友林業では、耐久性の高い構造であることからZEHの経済性が長く続くとしています。さらに木造は鉄骨より断熱性が優れ、快適な室温が維持しやすいこともアピールしています。
大和ハウス工業
大和ハウス工業では、外張断熱通気外壁を用いた高断熱仕様のxevoΣ(ジーボシグマ)でZEH住宅が実現できます。さらに災害時の備えとして、太陽光発電と家庭用燃料電池のエネファーム、蓄電池を連携した、全天候型3電池連携システムを推奨しています。
パナソニックホームズ
パナソニックホームズのZEH住宅では、天井や外壁の断熱に加え、基礎の内側にも断熱処理をして、冬に足元が冷えるのを抑えています。さらに地熱は季節を問わず適温であることに着目し、床下に上がってきた地中の熱を建物内に循環させ、省エネ性を高めています。
セキスイハイム
セキスイハイムのZEH住宅では、家で使う電気をモニターする「スマートハイムナビ」システムを装備。電気の使用状況から省エネ対策をアドバイスしたり、蓄電池やエコキュートを一括コントロールできたりと、テクノロジーの面でも省エネ化を進めています。
ミサワホーム
ミサワホームのZEH住宅は、グラスウールを充填した木質構造の外壁パネルで断熱性を高めています。さらにオリジナルのLow-E複層ガラス入りのアルミ樹脂複合サッシで、窓からの熱の出入りを軽減。また太陽光発電、エネファーム、蓄電池の3電池連携システムで災害対策をアピールしています。
主要大手住宅メーカーで建てた場合の支払い例
先ほどの坪単価で30坪の家を建てた場合の、住宅ローンの支払いは以下のようになります。条件は35年返済、金利1%、ボーナス払い無し、土地代金は含まず、となっています。
会社名 | 30坪の家の価格 | 月々の支払い |
---|---|---|
三井ホーム | 3,291万円 | 92,900円 |
旭化成ホームズ | 3,219万円 | 90,867円 |
積水ハウス | 3,129万円 | 88,327円 |
住友林業 | 3,120万円 | 88,073円 |
大和ハウス工業 | 2,934万円 | 82,822円 |
パナソニックホームズ | 2,793万円 | 78,842円 |
セキスイハイム | 2,700万円 | 76,217円 |
ミサワホーム | 2,613万円 | 73,761円 |
※返済額の計算には「一般財団法人 住宅保証支援機構」の住宅ローンシミュレーションを使用しています。
ZEH住宅の金額を抑えるには
ZEH住宅を建てたいと考えていても、建物の金額が高すぎてはローンの支払いが難しくなってしまいます。特に土地も購入してマイホームを建てる計画だと、土地のローンも加わります。先ほどの大手メーカーの支払い額は建物だけであるため、土地も含めた総額でシミュレーションし直した場合、返済を難しく感じる方もいるかもしれません。
ではどのようにすれば現実的なローンの支払額で、ZEH住宅が建てられるのでしょうか。
大手住宅メーカーが高い理由
お伝えした大手住宅メーカーの金額が高い理由は、全国に構えている豪華で大きなモデルルームの維持費がかかるからと言われています。またテレビCMなどの広告もよく見ることから、その費用も建物の価格に上乗せされている可能性が考えられます。
ヤング開発なら負担の少ない額で可能
費用を抑えてZEH住宅を実現するには、大手メーカーのように建物以外の費用がかからない、地域密着型の住宅会社で建てる方法があります。 例えば、兵庫県の播磨地域を中心に住宅供給を行っている、私たちヤング開発では、ZEH住宅を全戸標準仕様にしています。光熱費がゼロに近づくZEH住宅での生活が、大きな負担にならない支払い額で手に入ります。今の生活を変えずにZEH住宅を実現したい方は、ぜひご相談ください
ZEH住宅とはどんな住まいか
ここでは、ZEH住宅にするにはどのような基準があるのか、実際に住むとどんなメリットがあるのかをお伝えします。お得に建てるための補助金制度についても解説していますので、目を通してみてください。
ZEH住宅の基準 とは
ZEH住宅にするには「断熱性能」「省エネ設備」「再生可能エネルギー設備」の3つの基準を満たす必要があります。「断熱性能」は高性能の断熱材を外に面した壁の中に入れ、熱の伝わりにくい窓を使って地域ごとに設定された断熱基準をクリアします。
「省エネ設備」は省エネタイプのエアコンやLED照明を装備することで、一次エネルギー消費量を現行の省エネ基準から20%以上減らします。そして「再生可能エネルギー設備」である太陽光発電などを使って電気を作り、一次エネルギー消費量をゼロ以下にすることも条件です。
ZEH住宅で得られる具体的なメリット
ZEH住宅に住む一番大きなメリットは電気代がゼロに近づき、電気代を気にしない暮らしができることです。また太陽光発電を備えているため、災害などで停電になったときも自宅で使う電気の一部を作れる点もメリットです。
さらに外から暑さ寒さが入りにくいため、一年を通じて快適な温度で過ごすことができます。家の中の温度差が少なくなることから、急激な温度変化によって体にダメージを引き起こすヒートショックの予防効果も期待できます。
補助金制度でお得に実現しよう
ZEH住宅は国の支援事業として、1戸あたり55万円の補助金が受けられます。2022年度の第4次募集は11月21日から2023年1月6日までですが、来年度も予算要求が行われ継続される可能性は高いと考えられます。
ただし応募が多く、期間内に用意された予算に達すると、締め切り前でも募集が終了してしまいます。ZEH住宅をお得に建てるなら、早めに準備を進めることをおすすめします。
まとめ
ZEH住宅は光熱費の負担が少なくなるだけでなく、夏冬快適で災害時も安心など多くのメリットを持ちます。ただし大手住宅メーカーで建てると高額になるため、土地も合わせて購入する予定の方には負担が大きいかもしれません。 しかし、ヤング開発であれば、住宅展示場への出展費や豪華なモデルルームの維持費が上乗せになっていない適正な価格で、土地付きのZEH住宅を取得していただくことが可能です。ローンの支払いも含めてお財布に無理のない家づくりをお考えなら、ぜひお問い合わせください。
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