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2025.04.21
環境にやさしいエコ住宅のイメージ


家づくりを計画する際、今注目を集めているのが「子育てグリーン住宅支援事業」の補助金制度です。この制度は、環境への配慮を重視した住宅づくりを支援するもので、特に「GX志向型住宅」を新築した場合には最大160万円の補助金を受け取れる点が大きな魅力です。


しかし、GX志向型住宅と聞いても、「どのような基準を満たせば良いのか?」「他のエコ住宅と何が違うのか?」といった疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。


そこで今回は、GX志向型住宅の基準や条件、メリット・デメリットについて詳しく解説するとともに、子育てグリーン住宅支援事業を活用する方法も紹介します。
これからマイホームを検討する方や、補助金を上手に活用して家計負担を軽減したい方は、ぜひ最後までご覧ください。


GX志向型住宅とは?


GX(グリーントランスフォーメーション)のイメージ


GX志向型住宅は、持続可能な社会づくりを目指し、環境負荷の少ない住まいを実現するために設計された住宅です。
GXとは「グリーントランスフォーメーション」の略で、エネルギー効率の向上や再生可能エネルギーの利用を通じて、脱炭素化を進める取り組みを意味します。この住宅は従来の省エネ住宅の一歩先を行く基準を持ち、未来の住まいのスタンダードとして注目されています。


GX志向型住宅の概要

GX志向型住宅は、高い断熱性能やエネルギー効率を備えた住宅であり、環境保全だけでなく住む人の暮らしやすさも考慮されています。エネルギー消費を大幅に抑えるだけでなく、再生可能エネルギー利用の推進により、家庭からのCO2排出をゼロに近づけることを目指しています。


例えば、太陽光発電システムや高性能な断熱材、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)など、最新技術を駆使した設備が導入されるのが一般的です。これにより、エネルギー負荷を軽減しながら快適な居住環境をつくります。


GX志向型住宅とZEH・長期優良住宅との違い


2つの住宅模型を持つ人の手元


GX志向型住宅は、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や長期優良住宅といった他のエコ住宅と同じく省エネや快適性を目指していますが、それぞれ異なる目的や基準、要件を持っています。


以下では比較表を使い、それぞれの特徴を解説します。


比較項目GX志向型住宅ZEH長期優良住宅
目的脱炭素社会の実現住宅単体でのエネルギー収支ゼロ長期間快適に住める住宅の普及
断熱性能断熱等性能等級6以上断熱等性能等級5以上断熱等性能等級5以上
省エネ性能再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を35%以上削減再生可能エネルギーを除いた一次エネルギー消費量を20%以上削減一次エネルギー消費量等級6以上
再生可能エネルギー必須(太陽光発電、蓄電池など)必須(太陽光発電、蓄電池など)任意
耐震性・劣化対策要件なし要件なし耐震等級2以上、劣化対策等級3以上
維持管理計画要件なし要件なし定期点検・補修計画の策定・実施が義務
「子育てグリーン住宅支援事業」での補助額160万円40万円80万円


ZEH(ゼロエネルギーハウス)との違い

ZEHは、省エネ性能を高めたうえで太陽光発電など再生可能エネルギーを活用し、エネルギー収支を「概ねゼロ」にする住宅です。GX志向型住宅に比べて断熱性能や一次エネルギーの削減率の基準はやや緩やかですが、家庭のエネルギー負担を抑えることに重点を置いています。
従来から普及しているため、対応するハウスメーカーも多い仕様です。


長期優良住宅との違い

長期優良住宅は、耐久性の高さや維持管理のしやすさが大きな特徴です。省エネ性能も一定以上求められますが、再生可能エネルギーの導入は必須ではありません。耐震性や劣化対策など、住宅の耐久性に焦点を当てた設計が特徴で、高品質で長持ちする住宅の普及を目的としています。


GX志向型住宅で満たすべき4つの条件


住宅模型とチェックリスト


GX志向型住宅を建てる際には、以下4つの基準すべてを満たす必要があります。


① 断熱等性能等級「6以上」
② 再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」
③ 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」
④ 「HEMS(ヘムス)」の導入


これらの条件は、住宅の省エネ性能や環境負荷軽減の指標となるものです。以下では、それぞれの条件について詳しく解説します。


① 断熱等性能等級「6以上」

断熱等性能等級とは、「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づいて定められた、住宅の断熱性能を評価する指標です。数字が大きいほど高い性能を示します。
2025年4月からは等級4以上が、2030年以降は等級5以上が義務化される予定ですが、GX志向型住宅では、その基準をさらに超える等級6以上の断熱性能が求められます。


この基準を満たすには、高性能な断熱材や樹脂サッシとLow-E複層ガラスを組み合わせた窓などを採用し、外気温の影響を最小限に抑える家づくりが必須です。これにより、冷暖房コストの削減や生活環境の快適さを実現できます。


② 再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量の削減率「35%以上」

一次エネルギー消費量とは、住宅の冷暖房や給湯、換気や照明などに使用されるエネルギー量を指します。
GX志向型住宅では、再生可能エネルギーを除いた場合でも、この消費量を標準住宅の35%以上削減することが求められます。
この目標を達成するためには、エネルギー効率の高い設備の導入が不可欠です。例えば、高効率エアコンやヒートポンプ給湯器、人感センサー機能付きのLED照明や高断熱浴槽などを採用し、エネルギー消費を最小限に抑えます。


③ 再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率「100%以上」

再生可能エネルギーを含む一次エネルギー消費量の削減率が100%以上という条件は、GX志向型住宅の目玉ともいえる基準です。この基準を満たせば、実質的にエネルギー消費をゼロにする「ゼロエネルギーハウス(ZEH)」を超える水準となります。


例えば、太陽光発電システムや蓄電池を設置し、家庭内で必要な電力を自家発電することで、エネルギーの外部依存をゼロに近づけます。この取り組みによって、環境に優しいだけでなく、災害時にも強い住宅を実現します。
なお、寒冷地または低日射地域では削減率75%以上が要件で、多雪地域または都市部狭小地等では削減率に関する要件の定めはありません。


④ 「HEMS(ヘムス)」の導入

HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)は、住宅内のエネルギー使用状況を可視化し、効率的なエネルギー運用をサポートするシステムです。GX志向型住宅では、このHEMSの導入が必須条件となります。


HEMSを利用すれば、どの家電がどれだけエネルギーを消費しているかをリアルタイムで確認できます。その結果、無駄なエネルギー消費の抑制や、効果的な省エネ行動につなげられるのです。また、家電を自動制御する機能を備えている製品も多く、利便性がアップする点もメリットのひとつです。


GX志向型住宅で160万円!子育てグリーン住宅支援事業とは


新築住宅に住む子育て世帯のイメージ


2025年度からスタートする「子育てグリーン住宅支援事業」は、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、省エネ性能の高い住宅の普及を促進する目的のもと、一定の基準を満たした住宅に対して補助金を支給する国の制度です。
特に、GX志向型住宅はこの補助金制度の対象となり、最大で160万円の補助を受けられます。


子育てグリーン住宅支援事業の概要と補助額

子育てグリーン住宅支援事業は、GX志向型住宅のほか、省エネ性能が一定以上の「長期優良住宅」や「ZEH(ゼロエネルギーハウス)」なども対象となります。新築の場合の補助額は以下の通りです。


補助対象住宅一戸当たりの補助額古家の除却が伴う場合の
補助額の加算額
GX志向型住宅160万円/戸なし
長期優良住宅80万円/戸20万円/戸
ZEH水準住宅40万円/戸20万円/戸


補助対象となるための主な要件

新築時に補助金を受けるためには、以下の要件を満たす必要があります。


該当する世帯要件に当てはまること
「GX志向型住宅」はすべての世帯が対象となります。「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」は、子育て世帯(18歳未満の子どもがいる家庭)または若年夫婦世帯(夫婦のどちらかが39歳以下)が対象です。


登録事業者と契約して新築すること
「グリーン住宅支援事業者」と工事請負契約を結び、交付申請の手続きを代行してもらう必要があります。


住宅の性能を示す証明書を提示すること
補助金を受けるためには、「GX志向型住宅」「長期優良住宅」「ZEH水準住宅」いずれかの性能基準を満たす新築住宅を建て、証明書などにより住宅の性能を示す必要があります。


所有者(建築主)が住む家であること
所有者が自ら居住する家以外は対象となりません。


床面積が50㎡以上240㎡以下の住戸であること
この場合の「床面積」は、建築基準法の「床面積」に該当します。


補助金申請の期間内であること
申請には期限が設けられており、その期間内に手続きを完了する必要があります。


対象期間と申請方法

子育てグリーン住宅支援事業の補助金には予算枠があり、上限に達すると受付が終了します。早めの申請を心がけましょう。


【対象期間】
・契約期間:特に指定なし
・対象工事の着手期間:2024年11月22日以降に着手したもの
・交付申請期間:2025年3月下旬から予算上限に達するまで(遅くとも2025年12月31日まで)


交付申請の締切は、予算状況に応じて公式サイトにて公表予定です。


【申請方法】
子育てグリーン住宅支援事業の申請は、通常、住宅会社が代理で行うため、依頼者自身が直接第三者機関とやりとりする必要はありません。申請や完了報告の手続きだけでなく、補助金の受け取りについても住宅会社が行います。補助金は原則として建築代金の一部に充填し、建築主に還元されます。


また、この支援事業は事業者登録をしている住宅会社のみが申請可能です。補助金活用を検討するなら、登録事業者へ早めに相談しましょう。


GX志向型住宅を建てるメリット・デメリット


メリット・デメリットのイメージ


GX志向型住宅には多くのメリットがある一方で、いくつか注意すべき点もあります。ここでは、そのメリットとデメリットについて詳しく解説します。


メリット

環境負荷の軽減
GX志向型住宅は、省エネ性能が高く、再生可能エネルギーを活用することでCO2排出量を大幅に削減できます。これにより、地球環境の保全に貢献できます。


光熱費の削減
高い断熱性能や再生可能エネルギーの利用により、冷暖房などにかかる光熱費を少なく抑えられます。長期的には、初期投資を補うだけのコスト削減効果も期待できます。


災害時の電力確保
太陽光発電や蓄電池の導入により、停電時にも電力を確保できるのが大きな利点です。災害が多い日本においては、住まいの安心感を高める重要な要素といえます。


補助金の活用でコスト負担が軽減
GX志向型住宅を建てる際には、前述の子育てグリーン住宅支援事業といった国の補助金を活用できるため、初期費用の負担を軽減できます。


デメリット

初期費用の増加
GX志向型住宅を実現するためには、高性能な断熱材や設備を導入する必要があるため、一般的な住宅よりも初期費用が高くなる傾向があります。


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技術的な制約
最新設備を導入する場合、工事が複雑になることがあります。また、住宅会社の技術力によっては、期待通りの性能を発揮できない場合もあるため、住宅会社を選ぶ際には注意が必要です。


維持管理コストがかかる可能性
太陽光パネルや蓄電池、HEMSなど、先進技術を使った機器は、定期的な点検やメンテナンスが必要です。そのため、維持管理コストが発生することがあります。


GX志向型住宅を建てる際の注意点


家づくりの打ち合わせをする家族


GX志向型住宅を計画・建築する際には、いくつか留意すべきポイントがあります。家づくり計画を具体的に進める前に、以下2つの内容をチェックしておきましょう。


補助金を受ける場合はタイミングに注意する

補助金制度には申請期限や予算枠が設定されており、タイミングを逃すと補助を受けられなくなるため注意が必要です。そのため、早めに計画を立て、着工や完成時期を補助金の対象期間内に調整することが重要です。


また、補助金の受付は予算状況に応じて早期に終了する可能性があるため、計画が固まり次第、速やかに手続きを進めることをおすすめします。タイミングを逃さず、補助金を確実に活用できるよう、必要な書類や条件をあらかじめ確認しておきましょう。


事業者登録した住宅会社に依頼する

子育てグリーン住宅支援事業は、建て主自らは申請ができません。住宅会社からの代理申請が原則となるため、新築を依頼する住宅会社が登録事業者であるかどうかを必ず確認してください。事業者登録をしていない会社に依頼した場合は、申請ができないため注意しましょう。


また、GX志向型住宅は、省エネ性能や再生可能エネルギーの利用など、高度な技術と専門知識が求められる住宅です。そのため、省エネ性能の高い住宅の建築実績が豊富で、最新の技術や制度に精通している会社を選ぶことが重要です。


住宅会社を選ぶ際には過去の施工事例や購入者インタビューなどを確認し、信頼性を見極めたいものです。自分たちのニーズやライフスタイルに合った提案をしてくれるかどうかも、判断基準の一つとしましょう。


まとめ|GX志向型住宅を建てるならヤング開発へ!


ヤング開発施工の住宅(おしゃれで開放的なリビング)


GX志向型住宅は、脱炭素化社会の実現に向けて大きな役割を果たす次世代の住まいです。
高い断熱性能や再生可能エネルギーの活用、補助金の活用による費用軽減など、多くのメリットがあります。一方で、初期費用や維持管理コストといったデメリットもありますが、これを補うだけの価値がある住まいといえるでしょう。


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